[ >>36 くすくすと笑う少女を見て、自嘲気味に肩をすくめる。
素直過ぎるようにも思える反応だ。正直なところ、子供の相手には慣れていない。
>>37 出店の準備を頼まれ、シャツの腕をまくる。 ]
ああ、雇われた以上はきっちりやるぜ。
[ 仕事の出来は、この町での信用にかかわる。
長居する気はないが、今の所持金を考えるに気に入られるに越したことはない。
ふと、名を問われる。 ]
俺かい?
ジェレミーだ。
[ フローラの父親にも軽く挨拶をし、知ったばかりの名に、はたと思いつく。 ]
フローラってのは、花の女神だったか……。
あの城のプリ……
[ プリンセスにでもなれそうな、可憐な名前だ。……と、言いかける。
視線の先には薔薇に覆われた城。いつもの癖で軽口をたたきかけたものの、相手は年端も行かない少女。……しかも、隣には父親がいる。 ]
(39) 2018/08/04(Sat) 00時頃