――…そう、か。[メアリーの返事に何か思うように翡翠が伏せられる。腕に持つ荷を手放し、床に落とす。残るは左手の黒檀のみ。聞きたい事、と前置きにメアリーへと視線を戻した] 人間が、食事をするのと同じ。 私は、人間の血肉が無ければ飢えてしまう。[飢えに耐えられず死ぬ前に狂ってしまうだろう。限界まで耐えようとした過去。傍に在った妹を喰らおうとした悪夢のような夜。あれ以来、己を人と認識するのは止めた]
(38) helmut 2013/02/09(Sat) 01時頃