もう少しだけ…。[いずれ屋敷に戻るにせよ、得たばかりの自由な時間を手放したくなくて。自分を探す声が聞こえないように、両手で耳を塞いで林の奥へと進む。 さく、さく、さく…───。落ち葉を踏みしめる、乾いた音が繰り返される。時々、パキリ、と小枝を踏み折る音がそこに混ざる。やがて、落ち葉を敷き詰めた道の先に、神社の赤い鳥居が見えてくる。黄金色の道の脇に、鳥居と同じ色をした花が、ぽつり、ぽつりと見えてくる。まばらだったそれは、近づくにつれ次第に数を増やし、集まり、足元で咲き乱れる。赤い、赤い曼殊沙華。わたしは足を止めると、身をかがめて手近な一本を手折る。 …────。その時に聞いた音は、まるで扉の蝶番を外す音に似ている、なんて思った。**]
(38) 2016/11/15(Tue) 20時半頃
sol・la
ななころび
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