……ああ、そういうこと。[影木の意図が、分かった気がした。あの不自然な注文、その前に漏れ聞こえていた会話。意図自体は、判らないでもない。けれど、影木は判っているのだろうか。自分の行為の意味を]……いまのうちに言っといたほうがいいかな、たぶん。[呟いて、冷ややかな視線を影木が消えた扉に向ける。腰を上げて、とんとんとんと、リズム良くノックする。返事がなければ、またラウンジのソファに戻るけれど]
(37) 2014/03/18(Tue) 18時頃