―回想・服薬前の広場、イアンと―
そっか、俺、バイト掛け持ちしてるんで、
もしかしたらどっかで会った人と
似てただけかもッス!
イアンさん、イケメンッスもんね!
[瞬間、硬直したイアンの表情(>>12)に、危なげな場で出会った人だったか、と仮説が脳裏に浮かぶ。イアンも曖昧に答えるのみで、それ以上その話は続かなかったか。それならば、その話は深追いしない方が良いだろうと考えて。
頭が弱くたって、それくらいは経験で覚えさせられてきたのだから。
それから、いくつか話をしただろうか。これから始まる実験のことなど、少し話したかもしれない。
ともかく、物腰柔らかく、優しそうなイアンさんにも、もしかしたら裏の顔があるのだろうかと、漠然と考えながら。
少しすれば、「そういや、フィリップどこ行ったッスかねー」と切り出し、断りを入れてフィリップを探しにその場を立ち去っただろう。
(そして、>>0:156へと繋がる。)]*
(36) 2015/08/24(Mon) 21時頃