[餌入れは、水を張ったものと、干し草と干し野菜を入れたものとを用意して、うさぎが餌に集中している間に、小屋の隅々を掃除をしていく。
3年間で自分には慣れた作業ではあるが、あまり手伝いすぎても恐縮されるとあって、大変そうなところだけ手伝い、あとは後輩部員達の動きを眺めてアドバイスをしたり、じゃれてくるうさぎをもふるだけの作業となった]
[後輩達の作業もほとんど終わり、夕方のうさぎの世話のときはどうしようか、などと思っていたら、どこからか犬の鳴き声>>15が聞こえた気がした。
――寮の裏庭のほう? ……いや、ここまで聞こえるはずないし
などと思案しつつも、やはり動物好きな男には、気になって仕方ないようで]
ごめん、おれ、ちょっと行ってくる。
[そう断りを入れたら、ぽかんとした後輩二人を置いて寮の裏庭へと駆けていく。
きっと、呆れられただろうなぁとか思いつつも、足はそのまま止まらずに裏庭へと**]
(36) 2014/03/03(Mon) 02時頃