[煙を、吐く。火薬で無く葉を燃やした煙は白く、独特の香りを男の周囲に漂わせただろう。耳に届くのは標的の燃える音。炎が空気を舐め、水分が飛び、後は、静寂。黒は暗闇の中で佇み、暫しの静寂に身を溶かして居た。…が、舌打ち。風を切り帰ってくる己の黒弾は、どうやら白に遊ばれた>>26らしい。自分の獲物は拳銃だ。短いソレではテニスや野球を遊んでやる事は出来ず、…というかそもそもめんどくせェ。分厚いコンクリートの層を突っ切り一直線に飛び込んでくる黒弾を避けようともせず、しかし対策を取らぬ訳ではない。銃を構える事は無い。撃ち返すのは面倒だ。避けてしまうのも面倒臭い。あの弾は、生き物を捕らえぬ限り飛び続ける。]
(36) 2015/09/10(Thu) 03時頃