「或いは、もしかするとこの『欠片』こそが翼になるのか。それともこの『欠片』はもっと別のもので……他に何かあるのか。[茫漠としたどことも知れない空の下、手入れのされた草花が咲き、噴水が飛沫を上げている。その下、白銀の騎士の横で片翼の天使の像を見上げながら、黒翼の乙女は呟く。]「館の中に、あるのかもしれない。
(35) 2014/06/10(Tue) 23時頃