[ススムに親密者――肉親はいない。
産み落としてくれた母親がいるはずであるが共に居た記憶は無く
代わる代わるに世話を焼いてくれる筆頭は、
比較的年の近い農家の娘>>11。
お陰で食うものに困る事は左程無かったように思う。
独り暮らしに疑問を持ったことは無い。
村の中では、親のいない子も珍しいものではなかったし
昔から誰かしらが世話に来てくれるものだから
密なものは居らずとも、そこそこ誰とでも話は出来た。
特別なものが居ないと感じる時は
唯一弔いの時くらいのものだ。
縁者が各々部位の希望を告げる中に
ススムは何時も入れない。
身体が成長期に入ってからは、薬師の男に導かれ>>27
一通り女の身体を体験したこともある。
巫女に触れるよりも、白痴の娘を相手にする方が気が楽で
慾が疼く日には櫻子の元へ通う事もあった。
夜這いのはずが、日が明けるまで覚えた知識を披露する事も多々あって]
(35) 2017/11/21(Tue) 15時頃