[酒場として店が開くのは、もう少し後。
先にパンの切れ端とお酒をカウンターへと運び、シチューの準備を一区切り。]
シチュー、もうすぐ出来ますから。
少し……おばあさまの所へ。 すぐもどります。
[キッチンから顔を出し、カウンターへと声をかけると紅茶の報せを待つ祖母の元へと。
――たどりついた先、口もとにパイかすをみつければ、]
あ――……おばあさま、ったら
["いつもの"つまみぐいに、苦笑するも嫌な顔ではなく。]
こんなところで寝ていたら風邪をひくわ。
――それに、お待ちかねの紅茶が届いたの。
[うつらうつら、船こぐ祖母の様子にあきらめたか、口もとをそっとぬぐって念のために持ち出しておいた膝掛けをそっと肩にかける。
一応は頷いたらしき祖母に今は無理と判断し、宿へと向きを変えた背に、ぱち、と鼻ちょうちんの*割れる音*]
(34) 2012/06/11(Mon) 02時半頃