[ふと、食堂車の中でのペラジーの話>>17>>18を思い出した。聞き慣れぬ地名の数々。異国情緒溢れる街の様子。櫻子でさえ、その旅の話に好奇心と冒険心をくすぐられたのだ。8歳前後の少年>>#2―――。もしかしたら家を飛び出して冒険に出たくなったのかしら。なんて、見当違いのことを考える。人の好いお嬢様は。本心から家出少年に見つかってほしいと願うのだ。―――ただ、と。鉄道警察の男の瞳を見ると、櫻子は違和感を覚えるのだ。ただの家出少年を探しているにしては。その瞳はあまりにもピリピリしてはしないか、と]
(33) 2015/12/01(Tue) 09時半頃