[――と。
天使の背中を見送る途中、手の内の端末が震えれば、ジャニスは期待と共に新着メールを確認する。そして、それが目当ての"彼"からのものだと分かれば、ほんの少し。緩く微笑んでみただろうか]
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差出人:ジャニス
宛先:ルーカス
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Re:Re:Re:こんにちは
20xx年 10月2日
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ええ、お任せするわ。でも、初めてのデートだもの、ロマンチックな場所じゃなきゃ嫌よ。
アタシ今図書館に居るの。すぐにでも迎えに来てくれるかしら?あれからまた、ちょっと、色々あって。
アナタって、見た目より情熱的なのね。
演技かどうかは、会ってから考えても遅くないと思うわよ。此処で言ってしまっても、きっとつまらないでしょう?
あら、随分期待してくれるのね。嫌だわ、応えたくなっちゃうじゃない。……まぁ、見られるか見られないかは、アナタ次第だけれどね。
来てくれるなら、返信は要らないわ。いついつまでも、アナタの事を待っているから。
(33) 2014/10/05(Sun) 04時頃