[生真面目に見えたのも束の間、噴飯の気配に眉が跳躍。>>21
同性との子作り精を出さねばならないと云う状況は、
確かに腹を抱えて然るべきものだろう。
己とて召致が掛からねば、今頃政務室でほくそ笑む立場だ。
だが、当事者となった今では笑えない。>>21
早々、秘められた身体を抉じ開け、己の胤を刻んで撤収する。
それが目下の目的であり、最優先事項。
神経に触れる感覚は、一市民に向けるには珍しい気質だが、
新世界の神を前に撤収する目敏さは抜け目ない。>>24
つい、視界の端で追った男の肩越しに見るは一枚のプレート。
彼の視座と重なり、微かな瞠目と共に、薄く唇が開く。]
―――……DDD,
秘密を明かす大公の血筋か。
[聖人の名を持つCの血統から分かれた分家。
思わず呟いた後――、あまりの遺伝子の悪戯に眩暈がした。*]
(33) 2015/11/11(Wed) 01時半頃