―採血後・広場にてヨアヒムと―
だ、大丈夫ッスか?
[急に呼びかけたからか、ドンドンと胸を叩いて苦しそうなヨアヒム(>>32)。辺りを見渡し水差しを見つけたら、彼のコップに水を注ごうとするだろう。
偽名を呼ばれれば、「はい、俺グレッグ、ッス!ヨアヒムさんよろしくッス!」とそろそろ慣れ始めた名を告げて。]
いやあ、俺。
そんな食べないッスよー?
どっかの上司にも、デブエット?しろ!
細過ぎだー!なんて言われたことあるし。
でも、これで拒食症…
っていうか、摂食障害が治るなら。
きっとすごい実験ッスよね。
だってあれは…
[ 「『死に至る病』じゃないッスか…」 と、聞こえるか聞こえないかの最後の言葉は彼の咀嚼音に紛れてしまっただろうか。
相変わらず美味しそうに肉を頬ばるヨアヒムは、そのオドオドした様子と相まってか、昔飼っていたハムスターを想起させる。流石に遥か年上相手に、そんな失礼なこと言えないけれど、思わずふふりと微笑んで。
彼に倣って口に入れた肉を、頬で軽く転がして。]
(33) 2015/08/24(Mon) 21時頃