何事もないといいんだが……
[その願いはすでに打ち壊されていることなど、この男が知る由もないが、それでも自分が担任をしていた生徒は心配なわけで。例え世界があっさりと終わってしまったとしても。]
人か…居たかもしれないしそうかもしれな………あ?
[ふと思い出す。デメテルの兄ちゃん…フランクと一緒にいたんじゃなかったか?
でも、デメテルを呼んだときは1人だった。
………じゃあ、フランクはどこに行った?
走り出しそうになるのをぐっと堪える。
キャサリンを置いて1人で走り出すわけにもいかないから。]
あんまり、校舎には近づくなよ。
[まだ轟々と燃えている校舎に近づきすぎるのはよくない。
そう忠告して、何があってもいいようにキャサリンの前ではなく後ろを歩く。
後ろの方が何かあった時に対応しやすいのだ。**]
(32) 2014/01/23(Thu) 10時頃