…… おや。
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最初テレビの故障かと思ったが、
そうでは無いらしいと分かったのは
自らのスマートフォンを弄った時、だった。
電波表示とは裏腹にネットワークが繋がらず、
途中で通信不能になる。]
[考えるように液晶画面を二度。
かんかんと叩いてから、再び足を外へと運ぶ事にする。
その間独りごちる事もなく、黙り込んでいた男の手は端末を握ったまま―――、携帯のキーボードをタップしていた。]
『 パラチーノさん、お元気ですか。
君ならか弱い野良猫さんみたいに
そう野垂れ死んでないと思うけれど。 』
[直前に在っているからこそ、きっと封鎖内に取り残されている知人の中でも、なんとなくそう簡単にはくたばらなそうな彼へと向けてメールをする。……その、心配しているのかよく分からない文面の通り、安否確認よりは、結界の"中”なら通信が取れるのか試すためでもあったが。]
(32) 2016/06/18(Sat) 13時頃