─ 工房・『緋色の華灯』 ─[店を開けてやや時を置いたなら、蝋燭目当ての客たちがやって来る。値段を見て帰る者、悩んだ末に買って行く者、反応はそれぞれだ。中にはただ、見て満足する者もいたりするので、工房内はそれなりに賑やかしい] おっと、いらっしゃいませ。 ええ、お陰様で。[新たに訪れた姿>>28に、青年が向けるのは笑み。足元の黒猫もなぁ、と挨拶するように声を上げた] ありがとうございます。 ええ、点けてる子らも、同じベースで。 配合が違うから、こっちの子らとはまた、違う香りになってますが。[同じものは一つとしてないのが、青年の作る蝋燭の特徴なのは良く知られた事。似通っているようで実は違う、というのは良くある事だ]
(30) 2018/08/11(Sat) 20時半頃