―現在・ニズ駅ホーム―
[慌てるとろくなことが起こらないのは、いつものことだ。
>>19突然こちらへ向かって来た少女の存在に気づいた時にはもう遅く。]
わっ、
[こちらが声を上げたのが先が、それとも衝突したのが先か。
ごつん、と音を立ててやってきた衝撃に、数歩よろめいた。
こちらの方が明らかに体格は大きい。イアンが倒れることはなかったが、代わりに少女が尻餅をついて倒れた。]
す、すみません、
お怪我はありませんか、お嬢さん!
[慌てて駆け寄って相手をまじまじと見れば、頬を赤らめる姿が少し幼げに見える。見慣れない暗い髪の色に、彼女も異国の者だろうか、と一瞬の逡巡。]
失礼、ついうっかりしていて!
[ともわれ、今は彼女に怪我がないかが先だ。
彼女の様子を確認し、無事であれば、手を差し出して立ち上がる手助けをしただろう。]
(30) 2015/11/30(Mon) 05時頃