―1階・廊下―
タッタ タララ タララ タララァ……
タッタ タララ タララ タララァ……
[暗い廊下を、周囲をきょろきょろ見渡しながら、すり足気味に進んでいく。
口にするのは、世にも「奇」妙なテーマソング。
この頃は、テレビの特番でタモさんから、「次は、あなたかもしれない」なんて言われるたびに、背筋をゾクゾクさせていたけれど。
じりじり迫る不安や恐怖かられてしまうと、ついこの歌を口ずさんでしまう。
10年前、ディーンと一緒に寮内を巡っていた時もそう。
何か恐ろしいことに出会ってもなお、「ほら、自分の番が回ってきただけ」なんて、冗談めかして思えるように]
ターンタラーン……ターンタラ……
…………ベネット。ディーン。
[いつの間にか、早足になってしまっていたのかもしれない。
先に見える2人の少年>>1>>3に、ほっと安堵をして、近づいていく]
(29) 2011/08/31(Wed) 14時半頃