人狼議事

194 花籠遊里


【人】 看板娘 櫻子

[ぼんやりとまだ射干玉の眸が宙を見詰めておりました。
 窓辺から差し入る月光も、今宵の泣き空では難しく
 薄暗い部屋の中から見詰める廊下は
 四角く切り取られたように、蝋燭の灯で彩られておりました。

 廊下からやってくる気配に、その射干玉を向けます。
 何方でしょう?
 薄らとした意識は、記憶に重なる陰を幻に見ては何かを紡ごうとして動きます。
 けれども言の葉になることを知らぬまま
 ゆうるりと首を傾げて、やってきた『花』を見上げました>>28

 お、ぼろ…… さん。

[いつもほやほやとしている声は、殊更のことでありました。
 見上げて、見詰めた朧月はどこか陰っているようにも思えます。]

 どうか、なさいましたか?

[首を傾げては訪ねてみるのです。]

(29) 2014/09/19(Fri) 23時頃

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