ふん、どうせ店で働いてるんだろうが、よ。[その店の近くまでいけば、前から、からんと涼やかに響く鈴の音。ばたんと、扉を蹴り閉めた、その姿は。――赤子を抱いて、とても幸せそうに笑う、その笑顔は] よぉ、待たせたな。 迎えに来させるほど、野暮なことしたかねぇよ。 ……ほれ、ガキ貸しやがれ。たまには顔みせてやらねぇとな。[ひそやかに流れる風のように、すっきりと。微笑む顔は、とてもとても落ち着いた――そんなしあわせの、いろ]
(28) MakotoK 2010/07/10(Sat) 00時半頃