[亀吉が自室に戻っていった。>>0
ヤニクは座布団で姿勢よく正座をしたまま、小さく手をふり見送った。
随分話し込んでしまったから、疲れるのも無理はない。
地元の海やイルカの写真を見せたこと。日本の水族館のはなし。そこから寿司に関することや、お互いの国のこと。この家で疑問に思ったこと。さくらさんのことや、他にもたくさん。異文化コミュニケーションが楽しくて、まだまだ話足りないくらいだった。
――折角友人になってもらったのだから、また付き合ってもらわなくては。障子が静かに閉じられるのを見守った。
……暫しの無言の空間。]
………。
[ヤニクはまだ嬉しい余韻に浸っていた。
先に声を発したのはヒューだった。]
……ハイ?
……。 ……………。
[どうやって襲えばいいのかを訊かれた。]
OK.
[正座したまま頷いた。>>16]
(28) 2018/03/30(Fri) 17時半頃