いやいや。いつ何時彼岸に渡ってもおかしくはない年寄りです。貴方のように「お若く」はないですから。[勝手知った風に室内を歩き椅子に腰掛けるドナルドに、さも可笑しそうに笑み含んだ声で応じる。勿論、目の前の男が自分よりも遥かに長い刻を生きる存在であるという事も分かった上での軽口だ。あと数日、そう続いた言葉に首肯して同意を返す。]もう少し余裕があるかと思いましたが。随分とせっかちな御来訪のようですね、今年は。[降り始めた雪は、もう積もっているのだろうか。通りの喧騒も、ここからではどこか遠い。]
(28) 2013/11/18(Mon) 21時頃