[泊まっても良いとの亀吉の提案に、ヤニクは少し戸惑ったように目を丸くした。>>0]
イイノ?
ははは。スゴイ。
[それから極めて落ち着いた様子でにこやかに王子スマイルを浮かべていたが、徐々に様子がおかしくなりテンションが高まりはじめた。]
……エ?あ!時間差ですケド、実はスゴイ嬉しい。
タゥバ。フフ!
すみませセン。電話するネ?
[爺に外泊の連絡用に電話をかけている間は当然パイーパティの言葉で話す。
三分ほど異国の言葉を話し続けて電話を切った。
王子なので気をつかわれた待遇を受けることが殆どだ。それをこんなに気楽に泊まりの提案をされることが、意外でもあり嬉しくもあった。憧れの古き良き日本建築で眠ることが出来るのも。家屋の形だけではない。日本の一般の家で一晩過ごせるのもまた、ヤニクにとっては出来て嬉しい日本の体験なのである。]
(27) 2018/03/30(Fri) 17時頃