私が貴方の存在を護りましょう。 貴方の魂が確かに在ることを覚えていましょう。 共に生きることは出来なくとも、…せめて 貴方が通り過ぎる道端にひっそりと咲けるように。[ 花に出来ることなどたかが知れているものですから 貴方が歩いていく道の端、気も止めぬような記憶の隅に 薄くとも消えることのない色を残す花で在りましょうと。 誰に知られることがなくとも>>1:39 誰の世界の片隅にでもひそりと咲く花であれば 気付いてくれる者のない孤独の傍にも添えるでしょうと。 髪留めの花弁を一枚、薄桃色の小爪で剥がし取ると、 触れれば温かく感じる貴方の手に静かに握り込ませて。 ]
(26) 2020/08/27(Thu) 19時頃