信念とはちゃうけど 僕もそうゆうもんがあるよ
みんな 同じなんかな
[自分にとっての芝居 昨日出会った三味線弾きの志乃にとっての唄 彼にとっての信念がそうであるように "なくては生きていけないもの" 誰もがそういうものをもって生きているのだろうか
出会った時 自分とは真反対のように
何も恐れるものなどないのではないか と感じられた彼の 怖い という感情――彼の中の危ういものに触れた気がして
共感し そしてどこか安心を覚え願いも込めて 握っていた手をきゅうと握る]
大丈夫 きっと 一平太くんの信念は盗まれたりせえへん
それに 真剣なんてなくてもそのままで立派やおもう
えと 僕は剣のことはようわからへんけ ど
[知った口を聞いてしまったことには慌てて口を噤みながら でも鋭い刃は なんだか彼には似合わないように思えて]
僕には 欲しいものなんてあらへんから
うらやましいな
[寂しげに零した呟きは 彼に耳には届いただろうか。**]
(26) 2015/01/27(Tue) 05時頃