― ニズ到着時・コンパートメント ―[ ペラジーはその後、頭痛がするからと断わってイアンと別れ、一等車両のコパートメントへ戻った。 ニズ到着までの残り時間を仮眠して過ごそうとベッドに入る。 勢い良く鳴る汽笛>>#0に起こされるまで、ペラジーは横になってうとうとしていた。 汽笛に続いて、車輪が線路と擦れ合う大きなブレーキ音>>#0が響く。 ペラジーはベッドで上半身を起こした。 頭を小さく振ると、窓の向こうの夕陽>>#0を眺める。 朱色の雲の筋は、冬空を飾るリボンのようだ。 乗車口付近で途中停車の案内が声高く伝えられている>>#0ことにも気づかず、ペラジーはぼんやりした視線で雲を見ていた。]**
(26) 2015/11/30(Mon) 02時頃