[収まらない熱を持て余す。『旦那様』は如何して居ただろう?此処に指を入れて、それから…淫らな想像に溺れかけた時だった>>18静かにドアが開いたのは。冷や水でも浴びせられたみたいに、一気に我に返る。私は一体、今迄、何を…彼に心の内が読める筈はない。気恥ずかしさもさることながら、上回る申し訳無さに、心臓が可笑しくなりそうなくらい激しく脈打っていた。軽く卒倒しそうな侭に狸寝入りを決め込んだ、己の内心など知らぬ彼が、その声で私の名を呼ぶ]
(25) 2015/04/21(Tue) 03時頃