[しゅる、と足元を登ってくる気配を知ればちらりと視線を下ろす。身体を伝い、するすると枝を巻くように感触は左手首を目ざし。やがて、小さな黒い頭が元あるべき場所へと戻る。すうっ、と黒革に戻ったそれにニヤリと溢した。] ──いい子だ。[呟いて、椅子から立ち上がる。店主に問うた勘定をカウンターに置き、店を出ようとした所で。ふと、白い包帯に巻かれた首筋が目に留まる。>>24その背後で立ち止まり。] あんた、ひでぇナリだな。 悪魔に甘噛みでもされたか?[傷だらけの姿に、そんな冷やかしの言葉を投げる。応えはあったかなかったか。そうして、その横顔を覗きこむようにしてから。]
(25) 2015/08/21(Fri) 15時半頃