[開け放った扉の前で、男はただ、立ち尽くした。] ベネット、―――…[噎せ返る程の生臭い赤い匂い。 目に映る鮮やかな色。獣に喰われたその有様。] 何故、だ。[頭が真っ白になったのは、その無残さ故では無く。 終わった筈の惨劇が、今も続いていると示すような、 とてもとても、見覚えのある光景故に――。]
(23) 2013/06/06(Thu) 12時頃