まさか“猿”だ“オカマ”だなんて呼びやがったら
朝食がMr.Lardass(豚野郎)の砂糖漬けになっちまうや。
ごめんだな。
[ チョコチップスコーンにシロップを掛けながら進める朝食のひととき。口端にわだかまったシロップを親指の腹で掬って余さず舐めながら、Mr.オレンジから昇る煙を一瞥した。視線は散る煙を追ってしばし浮遊した後に、件のCOLORを与えられた男の顔へと落ちる。
Mr.ピンク――「こいつよりはマシだ」と笑ってみると、グリーンがずいぶんマシな名前に思えてくる。それでもどちらかと言えば、ホワイトやブルーの方が格好がつく。緑色には締まりがなく、青臭いしくじりを連想させる不吉さを感じる。マシだが、最上ではないわけで。
思い浮かべた色の名を持つ男を見遣り]
厭味ったらしい耄碌だ、ぐァはっ
[ ブルーの口振りを笑った>>22]
(23) 2016/04/06(Wed) 22時頃