[ 食事を終えれば、イアンに少しずつ話すだろう。 生まれ故郷はアイラという都市国家らしいこと。 ただし、その名が地図に記されていないため、場所もわからないこと。 幼いころ、訳あって故国を出たため、記憶にも残っていないこと。 以降、ずっと旅をしながらアイラを探していること。] 一緒に旅をしていたのは、私の乳兄弟の……アイラの王子でした。 でも、半年前、不慮の事件………、 事件、で、 ………っ![ こみ上げてきた涙をこぼすまいと、顔を背ける。]
(22) 2015/11/30(Mon) 01時半頃