[名を呼ばれて振り返る――その前に、背に熱を感じた。寄りかかるような、けれどそれよりもやや負荷のかかる重さに、倒れぬよう踏みしめて]どうした、陸。[声で主は分かっていたから、せめて向き合いたいと思うものの、服を掴まれたままではそれも叶うことはなく。――寸前まで彼の側にいた事を思えば、今の様子も理解できないわけではなかった]…… 苦しい、のか?[さて、どう声をかけるべきか。背に感じた熱は更に熱さを強めるばかり]
(21) 2014/10/09(Thu) 17時半頃