[ふと顔を上げると、窓から射す陽も随分傾いている。カップの底に僅かに残っていたはずの紅茶は、乾いて赤い輪を作っていた] ……[店主はいずこ、首を回せばカウンターの外、机上にノートか何かを置いた男──そういえば、先刻占い師に声をかけていた──の傍ら、何かを話している様子][わざわざ中断させて呼び寄せる事も無いけれど、話が終わればと、顔の向きはそちらに据えた]
(21) 2015/03/31(Tue) 11時半頃