―淫売宿→自宅への道途中―
[フランシスカという女性の特徴を聞き、内容を把握し。>>59
シーマやソーニャと別れ>>54、淫売宿から出て、裏通りに一人。
さて。宿題が山のように出来てしまった感じがあるが。
こうなってしまっては、ある程度の準備もしておかねばなるまいかと、一度自宅へ帰ることに決める。顔を隠す色眼鏡や、護身用の短刀。自分の細い腕では短刀などあっても、丸腰の普通の男相手でも勝てはしないだろうが……威嚇用に出来るだけでも、意味はある。
緊張した面持ちで、来る時よりも僅かに早足で移動していると……
濃い栗色の髪をした、どこか不自然な女性 >>1:23 とすれ違う。
「女性」はどうやら自分には気づかなかったようだった。だから、彼がどのような態度を取ったか、知ることは出来なかったろう。
彼は反射的に振り返るが、「女性」は直ぐに去っていった。
脳がその映像を処理するよりも先に。「彼女」の雰囲気がその体を反応させた。
雷に打たれたように身体は止まり、無意識のうちに震えてしまう。]
(19) 2014/09/05(Fri) 21時半頃