―自宅―
[家に着けば、扉を開けて二人を招き入れる。先立って居間へ進むと、りん、と鈴の音を響かせ、黒猫が駆け寄ってきた。足元をくるくる八の字に歩き、餌の催促]
ちょっと待ってて。お茶淹れる。
[二人を居間で待たせ、愛猫と共に台所へ向かう。湯を沸かす間に餌皿を洗って、棚から取り出した袋の餌を盛る。そろそろ買い足さないと、明日にでもケヴィンの所へ行こうか、などと考えながら、茶の用意を進めていく。二人分注ぎ終えて、二つ共のカップの取っ手に指を通し、片手には餌皿を持って居間へと戻る]
はい、どうぞ。
あくび、こら、邪魔しない。
[机にカップを置く間も、しきりに足元を妨害する黒猫に、小さく文句を零しながら。窓の傍の床、定位置に皿を置けば、がつがつと食べ始めた。二人の方へ向き直り]
晩ご飯どうしようか。
パンとハムあるからそれでもいい?
[二人が頷けばもう一度台所に戻ろうとして、ああでも寝床の準備もしたいなぁ、とも思い。くるっとターンして、寛ぐケヴィンの肩をぽんと叩いた。皿だの何だの、勝手分かるよね、あ、棚探したら缶詰もあるしそれでもいいよ、と告げ、食事の準備を丸投げて自分は両親の寝室へと向かう]
(18) 2013/09/14(Sat) 21時頃