[ぱっと振り向いた少女>>14の隣に腰かけて。
こうやって近くに座ると、彼女が以前占いの館を訪れてくれた時を思い出した。
あの時頼まれたのは、年頃の少女らしく恋愛についてだったはず。
途中にやにやしながらからかった記憶があった。]
ああ、お母さんと。
……うーん。ってことは、将来とかそのへん?
[家出とはいっても、彼女の家はすぐ近くではなかったか。
下手に遠くへ行くより全然マシだから、口には出さない。代わりに軽く原因を尋ねてみて、口を尖らせた彼女に苦笑い。
すぐさま笑顔になる様子は可愛らしいけれど。
メニューを持っていくのを見れば、「ゆっくりでいいよ」とその背中に声をかけたか。]
うん、しばらくは休業のつもり。
お友達……誰だろう。学年で一番かっこいい男の子が好きだって相談にきた子はいたけど。
[正直恋愛関連の相談と占いが多くて、あんまり顔は覚えていない。
たまにいるような、好きな相手が中々大変そうだったりする子は、記憶に残っているのだけど。]
(18) 2015/03/27(Fri) 18時頃