[――と。
唐突にかけられた声>>0:394に、ジャニスはちらりと視線だけそちらに向けた。何だか聞き覚えがある様な気はしたけれど、さて、誰だったか。小さく首を傾げていれば、紳士が彼の名前を口にして。
嗚呼、成程。いつだったか、公演に来ていた客の一人だ。二三、会話をした程度だったから、すっかり忘れてしまっていた。
会話を始める二人>>0:403>>12を、半ばぼうっと見詰める。そうしてはたと気付けば、何とも不機嫌そうに首を傾げた]
……アタシ、お邪魔かしら。
[けれど二人の話題が自分の事となれば、少しは機嫌も持ち直しただろうか。
人の注目が別に行くのは、嫌いなのだ。それがどうしようもなく幼稚な発想だと、ジャニスは気付いてはいない]
ええ、ルーカスとはついさっき、"お知り合い"になったわ。
錠、アナタのお友達だったのね。言ってくれれば良かったのに。
[二人とは違い、特に驚いた風でもなければ、にこりと笑みを浮かべる。教授に至っては、今の今まで名前すら忘れていたのに、ジャニスはまるで親しげにはなしかけてみせただろう。……演技は得意、だから]
(18) 2014/10/03(Fri) 02時半頃