ああ、この" お話 "…… まだ結末は知らないのよねぇ。 ………誰かが片付けを忘れてしまったのかしら。[薄日が照らす本を持ち上げる。…の影に覆われた本の文字は、少し読み辛かった。] こんな所までひとりぼっちにしなくても、いいじゃない……[誰にともなく呟いた声は、鐘の音に掻き消される。あ、早く郵便を配達しなくちゃ…油を売ってることが上にバレちゃう。コソコソ早足で図書館前に止めたバイクに向かう。…もまた、机の上に本を置き去りにしたまま。*]
(18) 2014/10/01(Wed) 02時半頃