1818年12月25日にオーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演された。この歌にまつわる逸話として、"クリスマス・イヴの前日、教会のオルガンが音がでなくなり(音のでなくなった理由はネズミにかじられた等、諸説あり。)、クリスマスに歌う賛美歌の伴奏ができなくなり、急遽ヨゼフは“Stille Nacht”の詞を書き上げ、グルーバーに、この詞にギターで伴奏できる讃美歌を作曲してくれるように依頼。グルーバーは最初「教会でギターを弾いても誰も気に入らないのではないか?」と懸念していたが、ヨゼフの説得もあって詞に曲をつけることを了承。グルーバーは一晩中懸命に考え続け、ついにこの曲ができた。曲ができあがったのは教会でミサが始まるわずか数時間前のことであった"-という有名なものがあるが、近年の研究では数年前にヨゼフは詩を完成させていたという説が有力だ。しかし、グルーバーが短期間で作曲したのはたぶん正しいと言われている。
1988年に製作された西ドイツ(当時)の映画「マグダレーナ「きよしこの夜」誕生秘話」は、上記の出来事をベースにし、神父と娼婦の禁じられた恋というフィクションが加えられたものである。
(17) 2012/12/21(Fri) 00時半頃