……ん、わかった。
[セレストの、強い意思が感じられる返答に、ペラジーもゆっくりと頷き、呼び出した分身に目を落とし、それを握る手に力をこめ、二、三度深呼吸をした。
と、セレストとのやり取りをそれまで黙ってみていたコリーンがペラジーを制止する>>5:354]
…私は至って正気だよ。
それに、その子もね。
[言いながらセレストを見つめていたが、彼女を絶つことがどういうことなのかわかっているかとの問いかけには、コリーンへと顔を向けて]
…んー、ごめん、実はよくわかってない。
[苦笑交じりに答えた。が、すぐに真剣な表情に戻って言葉を続ける]
……でも、さ。
…シメオンってさ、会ったのは一回だけだし、少ししか喋る暇なかったんだけど…小生意気なお子様みたいな感じだったのよ。
口悪いし、人を見下したようなことを言うしね。
…でも…それでも、『命』を…大切に思ってたんじゃないか、って思うんだ。
それに…もしそれが私の気のせいでも、あの子はセレストのことを本気で大切に思ってた。それだけはわかる。
私にセレストの行方を聞くときのあの子の顔、真剣だったから。
(17) 2012/02/09(Thu) 01時半頃