[そんな話をしている中、不意に長椅子の方で何かが身動ぐ姿>>2に気付いた。
長椅子から身を乗り出し、愛嬌のある笑みを浮かべている長髪の女性。名を名乗って、手に持つ上着の持ち主を探そうと、この場にいる面々の顔を順に眺めていく中、互いの視線がかち合い]
……や、ミルフィ。
[少々固さのある笑顔のまま、友人である"彼"に声をかけた。その反応に、彼の方でも"可愛らしい"笑顔が乱れたかもしれない。
その視線からは「余計な事は言わないように」と言われている感覚もあり、彼の思惑を推し量ろうと様子を伺っていた]
[初めて彼のこの姿を見た時は、ああ大事な友人が新しい世界の扉を開いてしまった、と遠い目をしたものだった。その後、事情は聞いたし、視覚の暴力という訳でもないので、今では受け入れている自分がいる。
ただ一つ。
仄かに憧れていた相手と瓜二つである、という点は、喉に小骨が刺さったような感覚をもって引っかかっているのだけれど]
(16) 2013/09/11(Wed) 17時頃