― 居酒屋 ―
[ブロンド猫の肉球をつついたり、ほっぺをむにむにしていたら、あっという間に時間が過ぎたようで、腕時計が「遅刻だぞー」と無言の告発をしていた。
いっそのこと声に出してくれればいいのに、と嘆いたところでどうしようもなく、猫へは挨拶そこらに店へと足早に入っていった]
こーんばんは。
ごめん、遅れちゃったかな?
[もし遅刻したようなら、そのことを詫びつつ、ブルゾンを脱ぎながら空いた席に着くと、そのまま店員に生ビールを注文する。
ビールを特別好んでいるわけではないが、飲み会では最初の一杯はとりあえずビールで、というのが、いつの間にか癖になってしまったらしい]
おー、ピザがあるじゃん!
でも、この激しく正確に均等な切り分け方は……ハルカ以外にはできない芸当だよね。
[その数学的正確さで切り分けられたピザ>>2には、驚きと呆れの混じったようなため息をこぼしつつも、自分も一切れ食べようと手を伸ばす]
(16) 2014/03/02(Sun) 00時半頃