[視界を過ったのは、廊下に点々と残る光の粒子>>0:71。残滓を辿る道のりは、森の奥から自宅に帰る童話にも似て。何度目かの角を曲がれば、青い髪と白い耳の彼女と、何かを伺う気配の、如何にもな不審者が一人。>>1:251何をしているのだか、と冷ややかな視線で横顔を撫で。] まだ残っていたのか。 今日も実験室で何かを試していたようだからな。 お前の努力の結晶には及ばないが、助力させてくれ。[目を合わせてそう言いながら、彼女の髪色の青三本と、清廉な水色に緑を一本ずつ編み込んだ紐を手渡し。数秒の逡巡の後、ぽん、と軽く掌を彼女の頭に乗せる。] ポーラ。また明日、な。 あとミナカタも。[あからさまに付け足しをして、廊下の奥にと踵を返した。*]**
(15) 2015/01/25(Sun) 17時半頃