その程度の「好き」……
[ラルフの台詞>>0:51を一部繰り返す。顎に手を当て、思案するようにうぅんと唸って、また問いを投げかける]
難しい問題ですよ。
好きになった相手が、人狼……化物、ううん、ぴんと来ませんね。非現実的過ぎて。
――そうだ、"人殺し"がいい。
しかも、自分をも殺してしまうかもしれない、そんな相手であると知ってしまったら。
果たして、嫌わないでいられるでしょうかね?
[相手へ問いかけると同時に、自分でも考えてみようとして――早々に諦めた。
そんな情熱的であったり、運命めいたものどころか、一般的な恋にもとんと縁がなかった為に。恋にも満たない、仄かで淡い憧れなら抱いたことはあるけれど、その相手はもう。
思考が過去に沈んでしまいそうになって、強引に引き上げた。
目の前では、ゆるやかな笑みを浮かべたラルフが、本の表紙に、つぅ、と指を滑らせている]
読み手が何を大事だと思っているか、ですしね。
或いは、誰に心を寄せているか。
[面白い、という言葉には大きく頷きながら、そう答えた]
(15) 2013/09/11(Wed) 17時頃