>>11
[距離が離れたのに、その口が言ってくるのは、許可。
それには瞬いた。]
いいん ですか?
俺、先輩好きだから、しますよ?
[しょんぼりとした子どもは、いいよ、といわれて顔を輝かせる。そして、ヤニクの気が変わらないうちに、といった感じで、その両肩を掴んでこちらを向かせると…。]
ええと、目閉じてもらっていいですか?
[本当に、ムードもへったくれもない言葉。
だけど、恥ずかしそうに言って、目を閉じてくれたなら、己の顔が火照るのを感じながら、そぅっと、触れるだけのキスを一度してから。
やっぱり離れがたくて、その唇の間、舌を滑り込ませた。]
――……
[そのあとは、町の女の子に教えてもらったように、舌を絡ませて…ヤニクも応えてくれたなら、身体をぎゅっと抱き寄せるだろう。
拒絶されたなら、また、子犬のようにしょんぼりするだろうけど…。ヤニクの思惑とは違って…目が覚めることはない。]
(15) 2011/08/05(Fri) 01時頃