――→衛星"Bai-U"――
[残る処理はやっぱり同僚に押し付けた。
奴が"Ha-Ru"で遊びほうけていた間、ずっと船内に残っていたのは男の方だったのだからコレが平等というものだ。
固形食料ばっかりのシルクをコックピットから連れ出す(>>0:47)ぐらい、面倒見の良いやつであるからきっと任務は完遂してくれる。
出がけにシルクがいれば船外に出るかは訊ねた。
残るようなら、限定のゼリー飲料が欲しいか聞いてみる。
水が豊富な衛星だけあって、その手の商品も売りなのだ。]
は〜……しっかし、俺には堪える場所だなこれ。
[ざあざあ降りしきる雨を降らせる空を見上げる。
機械と生身の接続部がきしり傷むのは、雨のせいなのかただの疲れなのか、それとも耐久年数なのか。
教えられた技術者がいるのは、大きなショッピングモールのはずれだったから、ついでに買い物でもするかと思いながら気ままにそちらへ足を向けた。**]
(14) 2018/06/13(Wed) 17時頃