[暫くその場で休んでいれば、大通りを闊歩する隻眼の男>>2:28。慌てて自分の身を隠す。機嫌が悪そうな彼に通行人も彼を避ける。
粗野な振る舞い、凶悪な顔、乱暴な言葉づかい、…そういえば暴力もふるわれた。
少年の周りの人間たちとは全く違う人種。きっと毎日暴力に明け暮れてるんだ。殺人の一つや二つ…
……この男ならやるかもしれない。
サーカスの男に手をかけるドナルドの姿が簡単に想像できる]
(いやでも、想像だけで判断しちゃいけな…)
[「殺してやりてぇぜ!」男の物騒な言葉が響く]
(やっぱり、あいつが首無騎士なんだ…!!!)
[そう思うと背筋がゾッとする。前夜祭で自分は攫われた。もしかするとあの時に殺されていたかもしれない!
ひいい!と小さな悲鳴を上げる。
少年の記憶からは昨日の笛吹きの姿は都合よく消されている。彼の中では”ドナルド=首無騎士”の式は確固たるものとなっていた。
男が去っても、少年は恐怖で固まったままだ]
(13) 2013/08/31(Sat) 06時頃