[意地の悪い笑みが、背筋を震わせる。
屈服させられる悦びから目を逸らそうとしても、突き刺さるズリエルの視線がそれを許さない。
腿から腰に滑る手に浮かされた腰は、自らの体重も手伝って一気に落とされる。]
…ぅあ、ぁ、 や 、 …く、るし…、っ
[正常位で繋がるよりも強く感じる圧迫感は、体勢の所為か、自らの体重の所為か、それとも何か他の理由か。
苦しさを訴える声と裏腹に、ズリエルの手を借りながら震える腿に力を込めて腰を浮かせ、ズリエルの雄が良いところに当たるように落とす。
その度にすぐにも達してしまいそうな快楽に襲われながら、水音が響き始めてもなお、触れられぬままでは達せずに。
ようやく触れられた手は、男が望むとは逆の結果を招くもので。]
…や、 嫌だ …擦って 、扱いてくれ……っ!
[焦らされる苦しみから解放を求めるあられもない言葉が、口を突いて出た。
苦しげに寄せた眉。余裕など掻き消え、涙で潤む目も、ただひたすら縋るようにズリエルの意地の悪い笑みを見つめる。]
(13) nico 2012/09/11(Tue) 12時半頃