─ 図書館へ通ずる廊下のどこか ─
[振り返った男子生徒は、優しそうな顔をしていた。
咄嗟の声がけにも嫌な顔一つせず応えてくれた>>192
そして…この顔は知っている(一方的に)。
──ビオトープの先輩だ。
決めかねていたとはいえ、入部は文化部に絞っていたため、
多少の噂は仕入れていたのだ。
保健室はある意味情報の宝庫。
勿論個人情報流出なんてしないけれど、
放課後保健室付きの手伝い当番だった日は、
部活動での怪我人病人の名前をノートに付ける。
(なのでユンカー先輩の名前も、あの後、想い出した>>0:48)
その他、具合の悪くなったクラスメイトの付き添いで入室すれば、
サボリや保健室登校の生徒と出くわしたりもする。
そんな中、小耳に挟んだ情報だ
…睡蓮の花が咲きそうなんだって。ちょっと憧れのビオトープ>>0:14]
先輩はもしかして、生物部の方ではないですか?
(13) 2020/05/20(Wed) 02時頃